
2007年公開。
これゾンビが出てくる映画だったの?というのが第一印象。
公開当時、ゾンビ(劇中ではダーク・シーカーと呼ばれる)が出てくる
なんて全く知らなかったんですよ。
敢えて事前に情報を見ないようにしてたというのもあるんですが、
それにしてもちょっと驚きました。
おぼろげながら「世界でたった一人になった男(ウィル・スミス)がサバイバルをして生き抜いていく映画」
のような宣伝をしていたような・・・。まあ嘘ではないんですが。
唐突過ぎる
で、前半30分は別に何もないんですよ。
ロバート・ネビル(ウィル・スミス)とサム(犬)が人のいない街で
のんびり過ごしてるだけでゾンビの気配も無い。
あまりにも退屈なので半分寝ながら見てたら、
突然大音量のゾンビの叫び声と銃声が聞こえてきて、
びっくりして心臓が止まりそうになりました。

唐突過ぎませんかこれ。
そもそもゾンビが出てくるだろうという心構えも無いので、
驚いた後に腹が立ってきたんですよ。
これと似たような感覚があったな・・・と思っていたら、
これワールドウォーZです。
この映画もゾンビが出ることをひた隠しに。
まあゾンビ映画って一般ウケが悪そうだし仕方ないのかもしれません。
話を戻して、アイアムレジェンドのあらすじを大雑把に言うと、
ガンの特効薬と信じられていた薬が実は危険なウイルスで、人間の9割(54億人)は亡くなってしまう。生まれつき免疫を持っていた1200万人は助かるものの、残りの5億8800万人がダーク・シーカーとなり生きた人間を襲っている。そんな中ロバート・ネビル博士は、ウイルスの特効薬を開発しようと発生源で1人研究を続けている・・・。
という感じ。
上述した通り、
これゾンビが出てくる映画なのか・・・と呆気に取られてるうちに映画が終わりました。
何度か見返したんですが何を伝えたかったのかいまいちわかりません。
諦めないこととか、行き過ぎた科学に対する警鐘を鳴らすみたいなことかもしれません。

しかし疑問点も有って、それを覆せるほどのインパクトのある映画ではないんですよ。
良い点もある
だらっと思ったことを箇条書きにすると以下のように。
・サムが可愛い

この映画の素晴らしい部分。
個人的に犬よりも猫が好きなんですが、
サムを見てたら犬も可愛いなと思いました。
正直、サムがいなかったら途中で見るのを辞めてたかもしれません。
その分、ウイルスに感染してしまった時は悲しかった。
・アナはどうやって今まで生き延びてきたのか
ここがいまいちわからなかった。
まあ映画なんで細かいことを言っても仕方ないんですが、
子供も連れてよく生き延びてたな~と。
・最後はロバートも逃げられたのではないか
確かにピンチの状況ではあったんですが
何かしら逃げる手段があったと思うんですよ。
そこを「自分の命を他人のために犠牲にする」っていう
浅い展開にさせたのは多少がっかりしました。
・意外と生き残ってる人が多い
・生き残っている人たちで特効薬が作れたのでは?
映画の最後のシーンで、
アナが生き残った人たちの集まる集落に辿り着くんですが
意外と人いるじゃんと思いました。
頑丈そうな壁に囲まれて、
門の近くには武装した人間がいて割と快適そうなんですよ。
もっと人類絶滅の世紀末感があると思ってました。
元々1200万人は生きてて3年経った現在の人口はわからないものの、
特効薬を作ろうとするのがロバートしかいないというのもちぐはぐな印象を受けました。
とはいえ、ゾンビが出てくる映画だとわかっていれば割と面白いかもしれません。