
ジェイソン・ステイサム主演ということで気になって見ました。
後からわかったんですが、犯人役はドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でピーター・ベイリッシュ(リトルフィンガー)を演じていたエイダン・ギレンさんでした。雰囲気が全然違うので気づきませんでした。さすがプロですね。
で肝心の内容ですが、最低です。
存在している意味が無い映画です。タイトルにも書いた通り、モニタを消して真っ暗な画面を90分見てた方がマシです。
レビューを書く価値も無いんですが、この映画を見て90分を無駄にする人を少しでも減らせれば。
あらすじをざっと書くと以下のように。
ある日警官ばかりを狙う犯罪が発生。
犯人は自分をブリッツ(稲妻)と呼び警察を挑発。遂に警察に逮捕されるも証拠不十分で釈放され・・・。
イカれた奴がイカれたことをする

CGDCTというスラングをご存知だろうか。
これはCute Girls Doing Cute Thingsの略で、可愛い女の子達が可愛いことをする(だけ)のアニメのことである。
このブリッツという映画はCMDCT(Crazy Man Doing Crazy Things)と言ってもいい。
ただひたすら、イカれた奴がイカれた犯罪をするだけ。
ついでに登場する警察も馬鹿。
これだけです。
何がしたかった映画なんでしょうか。言葉も無いです。
陳腐すぎるラストシーン

映画のラストは、証拠不十分で釈放されてしまった犯人を、刑事トム(ジェイソン・ステイサム)とその相棒が射殺してしまいます。
ここにカタルシスを感じる人もいるかもしれません(カタルシスって言ってみたかっただけ)。
法的に処罰できなかった犯人を、法を犯して対処するというのは割とよくあるストーリーですし興味深いです。が、この映画の場合展開がデタラメすぎて取ってつけたようにしか思えません。
そもそも「警官を狙った犯人」なんてものは総力を挙げて追われると思うんですが、追っているのは刑事2人だけなのも意味がわかりません(映っていないだけかもしれませんが)。
犯人が釈放された時に「くそっ・・・許さんからな・・・」みたいな顔して警官達が犯人を睨んでるんですが、「君達なにか捜査してたの?」としか思いませんでした。

終始「ラストで刑事が犯人を倒しちゃえばびっくりするでしょ?」みたいないい加減さを感じた映画でした。
ちなみに他にも色々どうでもいいことばかりです。
潜入捜査していた婦警が薬物中毒になってしまうという部分があるんですが、だからといって何があるわけでもありません。大してストーリーに絡んでこないんですがこれは必要あったのだろうか。
そして、この映画はやたらと残虐な描写があるんですがこれも意味が無いです。ただなんとなく残虐なシーンを撮ってるだけです。
最後に
いかがでしたでしょうか(白目)。
つまらない映画を逆に見てみたいと思う方もいるかもしれませんが、これは見なくていいと思います。見てプラマイゼロならまだしもマイナスです。無意味な残虐描写に気分が悪くなるだけでしょう。