ドラゴンクエストビルダーズ2をクリアしました。
発売直後はバグによりゲームにならなかったですが、アップデートで改善。
ようやくクリアできました。
感想
クリア後の感想ですが、これはゲームではないです。
「面白いか面白くないか」という議論になりません。
プレイヤーは最初から最後まで言われたことをするだけのマシーンになります。指示されていない行動は一切認められません。
突き詰めればゲームとはそういうものなのかもしれませんが、ビルダーズ2に関しては匙加減がおかしい。
社会風刺か
どんなゲームなのかをざっと紹介。
「！」マークが人物の上にあります。これはストーリーを進めるために必要なミッションです。
ビックリマークの人物に話しかけミッションをクリアしていくことが基本的な流れです。
話しかけると「指定の場所に収納箱をおいてくれ！」と言われるので、言われるがまま置きます。
自分で置けばいいのでは？
ﾖｯｺﾗｾ
置いたぞ！完了！
と思いきや…何やら新たなビックリマークが付いています。
「指定された通りに部屋を作れ！」と言われるので作ります（作らないとゲームが進みません）
言われた通り部屋を作ると、また新たなビックリマークがそこかしこに現れるので話しかけていきます。
松明を10個置け！
たき火2つと収納箱とキノコがある部屋を作れ！
ドリンクテーブルを作れ！
線路を駅まで繋げ！
（ ＾ω＾）・・・
これ序盤のチュートリアル的なものかと思ってしばらくやっていたんですが、最初から最後までこれです。指示されたことを一生やるだけです。
私が悪いのか
「いや、それは遊び方が悪い！もっと自由に遊べるだろう！」
とプレイしていない人は思うかもしれませんが、そんなことはありません。
指示されたことを無視して遠くに行ってみましょう。
教会を発見！
中にいる人に話しかけると…
「いまは 話しかけられない ようだ…。」
？？？？？
え？？？
「いまは 話しかけられない ようだ…。」というシステムメッセージが出てくるだけで話しかけられません。
どういうことだいこれは。
結論から言いますと、ストーリーを進めて「教会に行け」と指示されてからでないと、話しかけることすら出来ません。
もう「わんわん！」でもいいわ
せめて適当なセリフでも作っておけばいいんじゃないでしょうか。なんでシステムメッセージ？！？！？
ラスボス戦ではその極致
突然ですがラスボスのシドー戦。
ここまで来るのに延々と言われたことをするだけのマシーンになっていましたが、このラスボス戦ではその集大成とも言える仕上がりになっています。
なぜかシューティングゲームになりますがもはや些細な事。
しばらくすると画面に突如「□」マークが。
え？？？
いやまあ□ボタンを押せってことはわかりますが、こんな演出は今まで一度も無かったし、□ボタンを押すと何が起こるかの説明も一切ありません。
とはいえここまで言われたことをするだけのマシーンになっていた私、言われるがまま□ボタンを押します。
ﾊﾞｺｰﾝ！
ハーゴン「ぐはっ！？」
□ボタンを押したらハーゴンを殴りました。
どういうことなんでしょうか。何が何やらわかりません。
クリア！
そんな感じでゲームクリア。
「そして 歴史は つづいていく。
ビルダーたちの 物作りも おわることはない。」
と表示されますが、言われたことをやるだけのマシーンになっていただけです。言われていないことをやろうとするとシステムメッセージにより阻止されます。
自我を持つことは許されません。
余韻がほしい
なんやかんや言いつつもちょくちょく面白くなりそうな片鱗はあります。
しかしその度に自我を持つことを許されないシステムによりなんともつまらない感じに。
この↑モンスター達と一緒に戦ったり建設するところは面白かったんですが、如何せん自我を持つことを許されないため盛り上がりに欠けた印象。
せめて余韻に浸る時間があれば違ったかなと思います。
例えばこんな建築物を作っても（作ったのはNPCですが）、出来ることといえば次のミッションをクリアするだけで余韻に浸る時間が無い。
「ふぅー！頑張って作ったぜえ！！楽しかったなあ」という達成感と余韻が感じられる流れが欲しかった。
ビルダーズ2は、例えるなら「おいしい料理を食べた3秒後に歯磨きをしている」感じ。
別に歯磨きは良いことなんですが、もうちょっと料理の余韻に浸りたい。
マシーンになりたい人向け
他にもモンスターを仲間にできたり何やらありますが些細なことです。
クリア後も特に何もありません。一応ストーリーとは無関係に自由に建築ができますが、建築したところで何も無いです。
基本的には自我を持たないマシーンになりたい人向けのゲーム（そもそもゲームとは呼べない）かなと思います。
