ひたすらキアヌ・リーブスがかっこいい映画『ジョン・ウィック』レビュー

2015年公開(アメリカでは2014年)。

キアヌ・リーブス主演。キアヌといえば映画「マトリックス」シリーズが有名だけど、個人的にはこのジョン・ウィックの方が好き。

正直この映画のことは当時はあまり興味無くて、次回作「ジョン・ウィック:チャプター2」を見てから気になったので見ました。

で、これがすごい面白い。

ストーリーもわかりやすいし小難しく考えなくても楽しめる作品。

あらすじをものすごく大雑把に説明すると、

裏稼業の仕事人として生きてきたジョン(キアヌ・リーブス)は、ある女性と結婚し静かに暮らすため裏稼業から足を洗う。その後しばらくして妻は病気で亡くなるが、生きている間にジョンに荷物を送っていた。荷物が届き開けてみると、中には子犬がおり妻からのメッセージには「あなたには愛する人が必要よ、まずはこの子を愛して・・・」とある。ジョンはこの犬を大切にし生きていくことを誓うが、ある日突然強盗に襲われ子犬も殺されてしまいその相手に復讐する・・・

という感じ。

で、見て思ったのは「理不尽なこと」に対する描写が秀逸だなあということ。もちろん主人公ジョンが可哀想なのは間違いないんだけど、この理不尽さが不自然じゃないので、見ててすんなりとストーリーが頭に入ってくる。そして映画ラストで復讐を遂げた時にスッキリするという。復讐する相手も、ただただどうしようもない悪人というわかりやすい設定。こういうわかりやすさって良いなあと。

現実でもこの映画ほどではないとはいえ理不尽なことはあるわけで、そういう時にこの映画を見ると妙に気持ちがいい。それはストーリーに不自然さが無いからだと思うんですよ。

アクションシーンも結構見ごたえがあったり、ウィレム・デフォー演じるマーカスも良い味出してたりと、映画自体は一見単調なストーリーなんだけど見てて飽きないようになっている。

まあ細かいところを言うと、ジョンはいくらなんでも強すぎないか?とは思うんだけどそれは映画だからと考えるしかない。複数人相手に1人で戦うのって無茶すぎるんだけどやっぱり映画だからとしか言い様がない。

総じてジョンというかキアヌ・リーブスがかっこいいだけの映画とも言えるんだけど、好きなタイプの映画。